成功する海外人事 ~ドライバー付きの車両を支給されて勘違いする駐在員~






海外での駐在員に対してドライバー付きの車両が支給されるのは、実は経済的に恵まれない発展途上国や後進国である場合がほとんどである。理由としては、

 1. 政治的に不安定で、外国人が運転していると犯罪などに巻き込まれる可能性が高い為。

 2. 現地の人間が起こす交通事故と外国人が起こす交通事故では、問われる罪や罰則が全く異なる為。(国によっては数百万円から数千万円の罰金の違いもあるし、外国人の起こす交通事故の方が罰則も遥かに重くなるケースは珍しくない。警察も司法もこれを平然と認める為、会社が高額な弁護士を雇って争っても勝ち目は無い。) 

 3. 政治的な圧力が存在し、現地の雇用を増やす為にドライバーを雇用せざるを得ない状況もある。

 等など様々な細かい理由がある。


 
 しかし要は、その国の駐在員に対しては、ドライバー付きの車両を支給した方が会社にとって都合が良いからなのである。決してその駐在員が偉いとか、他の社員よりも優秀で役職が高いから高待遇をしているとかではないのである。言い方は悪いが、日本に居たらタダの平社員でも、海外(発展途上国や後進国等の特定の国) に出向させたら、ドライバー付きの車両を支給しなければならない状況が多いというだけなのである。

 しかし、この理由を理解していないというか勘違いしている駐在員が多い事は非常に残念である。自分が偉いからドライバー付きの車両を支給されているのだと勘違いしている駐在員はいまだに多いのである。そして、日本では有り得ないこの状況を満喫しようと、ドライバーさんをまるで自分の手足のように扱ってしまっている哀しいケースも見られる。言い方は良くないが、まるで自分が雇用している召使いの様にドライバーさんを扱っている駐在員も少なくないのである。


著書『製造業の社長宛の手紙』より抜粋


コメント

  1. 的を得た指摘ですね。

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  2. ウチの社員に読ませたい………

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  3. 確かに、恵まれた環境を提供してくれている分、より一層謙虚になって精進しなくてはいけないですね

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  4. ウチの幹部たちに読ませたい記事ですね……残念ながら勘違いする駐在員は、どの国にもいるようで……

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  5. 著書も読ませていただきました。私は製造業ではないですが、人材育成のノウハウや海外における人材の教育手法などは非常に勉強になりました。

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